FC2ブログ

WOWOWシネマ2014年の思い出と、“書初め”ならぬWOWOW初め!#3

「シネコミ!by WOWOWシネマ」2014年12月28日掲載記事

第2回WOWOW映画小玉大輔です。今回は私の“2014 BEST OF WOWOW”をご紹介します。

時は昭和48年に遡る。この年の1月、一本の映画が公開された。そこで描かれたのは終戦直後の広島県・呉市で抗争を繰り広げる男たちの姿だった。前年に起こった連合赤軍事件などで凄惨な出来事に麻痺していた若者たちの熱い支持を集め、映画は大ヒットを記録。その後数年間、続編4本、番外編4本が製作されるに至った。その映画は『仁義なき戦い』と云った。

♪タララ~、タララ~、チャン、チャン、チャン、チャン…♪

若者たちは主要人物から端役に至る役名と演じた俳優の名を覚えるばかりか、劇中の台詞をソラで言える程、繰り返し『仁義なき戦い』シリーズを見続けたのである。やがてこうした若者の中から自らの創作や執筆活動を通じて愛を表現する者も現れた。彼らは“『仁義』のない映画に『仁義』を捧げた”のである。こうして、毎年、毎年、新たなる“仁義なき世代”が育ち続け、『仁義なき戦い』はその人気を保ち続けたのである。

時は流れて平成26年、公開から41年経った1月、WOWOWで衝撃的なスポットが流された。それは様々な場所で男たちが吐く「オーッ!」31回を連続編集したものだった。知らない人間にとってはただのガラの悪い映像だが、“『仁義』のない映画に『仁義』を捧げてきた者”は違った。この映像こそ、彼らが愛してやまない『仁義なき戦い』のWOWOWでの放映告知だったのだ。それもただの放送ではない“HD放送”なのだ。これまでの劇場やDVDとはまるで違う高解像度の『仁義なき戦い』はどのようなものなのか? しかも併せて『仁義なき戦い』初期4作の脚本を書いた笠原和夫のドキュメンタリーまで放映するという。彼らの心は躍った。

そして1月後半、シリーズの集中放映が始まると彼らは驚きの声を挙げた。鮮明でありながら、昔ながらの荒削りさも残っている映像は素晴らしく、中でも第二部『広島死闘篇』のクライマックスはまさに“誰も見たことのない『仁義なき戦い』”だった。全作の放映が終わった時、多くの者はどこかで同じ映像を観たであろう同好の士に呟いた。
「満足か…満足じゃないわけないよのぉ…わしも同じじゃ」

こうして『仁義なき戦い』を愛する者すべてが、その想いを強くした1月が終わった。しかしこの時、誰も知らなかったのである。その年の暮れに哀しい知らせが待っていることを…。

最後に、私がオススメする書初めならぬ“WOWOW初め作品”は1/4(日)放映の『トラック野郎 御意見無用』。オススメ理由は…言わんでも判るじゃろうが…のぉ…。

ぜひ2015年もWOWOWで映画を楽しんでください。

【トラック野郎 御意見無用】(1975年/日本)
1/4(日)午前8:30 WOWOWシネマ ⇒こちら
IMG_2529.jpg
(C)東映
スポンサーサイト



2017/02/02(木) | WOWOW映画王 | トラックバック(0) | コメント(-)

 |  HOME  |