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“映画の星座盤”第21回「2008年度・おもしろ映画10選」

一本の作品から広がる映画の世界…。
気がつくと、それは星座の輝き。
映画検定一級の映画相談人が、
星と星を繋げるように、映画映画を繋げていきます。

 今月の星座盤は、映画相談人がお薦めする“2008年度・おもしろ映画10選”をお贈りします。内訳は日本映画5本・海外映画5本。
 では早速、日本映画から参りましょう。

★「僕の彼女はサイボーグ」 (アミューズソフトエンタテインメント)
 もしもドラえもんがグラマーなツンデレサイボーグだったら!?そんな男の妄想から生まれたのが本作。なんと言っても本作最大の見ものは綾瀬はるか。豊かなバストを強調する衣装にはびっくり!しかも監督のクァク・ジェヨンはそんな彼女のバストに目が行ってしまう構図を連発。本作のはるか嬢に魅力を感じない人はいないでしょう。ダメダメな主人公の小出恵介クンも好演です!

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★「キサラギ」 (東映ビデオ)
 伏線を張り巡らされた巧妙な脚本、出演の5人の男たちの素晴らしいアンサンブル演技で、観終わった後、「あ~、面白かった」と素直に思える快作です。特にもつれた糸がスルスルと解けていくような終盤の爽快感は絶品です。但し、ラストのオチは少々、蛇足のような…。

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★「茶々 天涯の貴妃」 (東映ビデオ)
 東映時代劇と宝塚歌劇。ふたつの伝統の奇跡の合体。監督は東映京都撮影所で助監督から叩き上げた若き匠、橋本一。出演スターそれぞれの芝居どころを大切にする演出は見事です。特に宝塚調の大芝居を義務付けされている主演の和央ようかのために開巻すぐゲストの松方弘樹に“マキシマム”の大芝居をさせて、作品のトーンを決定付けるあたりは、映画職人の鑑。観終わった後、「時代劇、観た~!」っていう充実感に浸れます。

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★「神様のパズル」 (東映ビデオ)
 ストーリーを説明するのは不可能!しかし観始めたら最後、鬼才・三池崇史のパワフルな演出に圧倒されて、あれよあれよという間に破天荒なラストまで見せられてしまいます。譬えるなら「考えるな!感じろ!」って映画です。愛すべきおバカさんの市原隼人、ツンデレ・セクシーの谷村美月の主演カップルはとっても魅力的。変わった映画が観たい人は是非!

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★「片腕マシンガール」 (インターフィルム)
 クエンティン・タランティーノ「キル・ビル」に対する日本からの返歌がこれ!「これが日本のB級映画だ」って感じの少々、悪趣味な物語と描写は、正直、観る人を選びます。しかし思わず拍手したくなる大アクションが展開されるクライマックスの後に残る余韻は爽快で痛快。

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 さて、続いて海外映画に行ってみましょう。

★「レベル・サーティーン」 (ファインフィルムズ)
 ハリウッド・リメイクも決定しているタイ産のウルトラ・バッド・テイスト・ムービー。主人公に迫る危機の連続はブラックでダークなユーモアがたっぷり。中でも、中盤、主人公が無理やり食べさせられるものは……、決して食事中は観ないでください。後に尾を引く“いまだかつてない”サスペンスの逸品です!

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★「ゴーン・ベイビー・ゴーン」 (ウォルト ディズニー スタジオ エンターテイメント)
 「アルマゲドン」などで知られるベン・アフレックが監督に挑戦した一作。原作は「ミスティック・リバー」デニス・ルヘインのハードボイルド小説。あちら同様、苦い後味が残る一作に仕上がっています。本作の肝はクライマックス。ここで観客の道徳観を問う究極の二者択一が行われるのです。あなたはどちらを選びますか?

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★「蛇男 THE SNAKE」 (ハピネット)
 フランス産の“イジメ系”サスペンス。序盤から中盤にかけて主人公が徹底的に追い詰められていきます。その様はイライラの連続。そんなフラストレーションが頂点に達した時、主人公の逆襲が始まって、今度はハラハラが連続。まさに山椒は小粒でピリリと辛いという言葉がぴったりの拾い物。「007/慰めの報酬」のボンドガール、オルガ・キュリレンコのびっくりするような姿を見られるのもお楽しみです。

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★「阿呆遊戯 ブルース・リーを探せ!」 (トランスフォーマー)
 ブルース・リーの未完の遺作「死亡遊戯」を完成させるために行われた“ブルース・リー代役オーディション”に集まった俳優たちを追ったドキュメンタリーという触れ込みのコメディ。当然、中身は完全な作り物。ヌル~いユーモアの中に中国系アメリカ人俳優たちの悲哀やハリウッドのB級映画製作の裏側を描いています。アメリカでインディーズ映画の祭の祭典サンダンス映画祭で評判をとった一作です。

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★「アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン」 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
 実際に起こった少年犯罪を「きみに読む物語」ニック・カサヴェテスが脚本・監督で映画化した社会派。緻密な人物描写がなされた脚本と、「イントゥ・ザ・ワイルド」エミール・ハーシュジャスティン・ティンバーレイクら若手注目株の熱演が、ただの再現ドラマでは終わらない深みを作品に与えています。悲劇にまっしぐらに進む終盤のいたたまれなさは必見です。

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 さて、いかがでしたか?映画雑誌のベストテンには選ばれない作品がほとんどですが、「知られていないけど、面白い作品」を見つけるのも、映画の楽しみのひとつ。ご紹介した作品が気に入ってくれたら幸せです。

それでは、また来月!

映画相談人小玉大輔(「シネマ倶楽部」2009年3月号)
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2009/03/01(日) | 映画の星座盤 | トラックバック(0) | コメント(-)

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